– 異世界に召喚された英雄たちが紡ぐ物語 –

  1. 小説

24. 「新たな旅立ち」

ヴィメシュナイダーが、胸を押さえて苦しんでいるリオンに向かって糸を吐き出す。
粘着性の高い糸に絡め取られれば、もうその場から動くことはできず、ヴィメシュナイダーの餌食になるしかない。

リオンは何とか身体を転がすことで糸を避けたが、それだけで力を使い切ってしまったらしく、ぜえ、ぜえ、と肩で大きく息をしている。
リオンの周りを白と黒の何かがまだ飛び回っていて、それに少しずつ力を奪われているように見えた。

早くリオンを助けなくては、器の力から引き剥がさなくては、と思うのに、ヴィメシュナイダーの巨体に阻まれて駆け付けられない。
いっそこちらから攻撃して注意を引き付ければ、と考えたとき、ヴィメシュナイダーの方が動き出した。

ヴィメシュナイダーは地面に潜り、尾だけを出してリオンを狙う。
モンスターの巨体という障害物がなくなったのを見て、俺は急いでリオンに駆け寄ると、そのままリオンを抱え上げた。

間一髪、ヴィメシュナイダーの尾がリオンを切り裂く前にリオンを助け出すと、俺はできるだけ早くヴィメシュナイダーの尾から逃れるために走る。
俺が逃げた気配を感じ取ったのか、ヴィメシュナイダーの尾が追ってくるが、イーリスとマキアが盾と槍で防いで俺が逃げる時間を作ってくれた。

その隙を無駄にせず、俺はグレイスとベルのいる所まで逃げ切る。
グレイスがすぐにリオンに回復魔法をかけるが、一瞬回復の効果が出ても、まだリオンに纏わりついている球のようなものが回復した体力を吸い取ってしまう。

「グレイス、失礼します」

もう大人しくしている必要はない、むしろ、そんな場合ではないと拘束を抜けてきた女神様が、俺にリオンを床に寝かせるよう指示する。
そしてリオンの横に膝を付いて両手を組み、何か唱え始めた。

きっとリオンを助けるための行動だ、と考えるまでもなく理解した俺は、ヴィメシュナイダーが女神様達を襲えないように戦闘に加わることにした。

「ジーク、ボクも戦うよ」

ぴょこん、とベルが俺の隣りに立って、エレメントを召喚している。

「無理はするなよ?」
「女神様はリオンから器の力を抜き取るために色々してるし、グレイスはリオンが力尽きないようにずっと回復魔法をかけてるからね、ボクも頑張らなくっちゃ!」

そう言うなり、地面から飛び出してきた、分裂したヴィメシュナイダーのうちの1つに、水の球、スプラッシュサモンをぶつける。
すると、1体のモンスターに戻ろうとしていたヴィメシュナイダーは、思ったようなタイミングで元に戻れず、まるでふらついているかのような動きをした。

「分断するぞ!」

俺はイーリスとマキアに聞こえるように声を張り上げると、まだ合体が終わっていないヴィメシュナイダーに斬りかかる。

イーリスとマキアも同じようにヴィメシュナイダーに飛び掛かった。

合体途中のヴィメシュナイダーは、頭がないのに正確に俺達に向かって突進してくるので、強いので厄介であると同時に見た目が恐ろしい。
だが、怯まず攻撃を続けていると、1体に戻ったヴィメシュナイダーにも変化があった。
突進の動きが鈍くなり、簡単に避けられる。
リオン達の方に行ってしまいそうだと思えば、イーリスとマキアと一緒にガードして動きを止めさせる。
ヴィメシュナイダーが糸を吐き出したときは、うっかり近づきすぎていたから糸が当たる、と焦ったが、ベルがバーストサモンで糸を焼ききったおかげで無事に糸の射程圏内から逃げ出すことができた。

ヴィメシュナイダーは、再び地面の中に潜ると、尾だけを出して動き回る。
鋭い鎌のような尾を防ぎきると、今度は分裂した身体が地中から飛び出してアタックしてくる。

だが、地面に潜ったからには必ずそうやって出てくると知っていた俺は、むしろその攻撃を待っていた。

「次で倒そう! 何度も地中に入られたらキリがない!」
「ええ!」
「了解」
「はぁい」
分裂した身体の最初の部分が地上に出てきたのを確認して、俺はそれに向かって斬りかかる。
駆け出す直前に目が合ったイーリスとマキアも別の方向に走り出していて、同じことを考えているのが伝わってきた。
1体に戻ったヴィメシュナイダーを叩くよりも、突進に警戒しながら分裂している状態のうちに動かなくなるまで攻撃を続ける方が確実だ。
戦力を分散させても、充分に対応できる。
そうしてヴィメシュナイダーが1体に戻れないように攻撃を続けるうちに、完全に動きが止まる。
それを確認して、俺は頭を引き付けるようにエレメントを召喚し続けているベルの元に駆け付けた。

「遅いよぉ、ジーク!」
「ごめんって!」

まだ突進の勢いの強い頭を俺が剣で受け止め、ベルがエレメントを召喚して頭の真ん中に攻撃を当てる。
俺と同じように胴体の一部を動けなくなるまで攻撃し終えたイーリスとマキアも加わって、頭の部分に攻撃を続ける。

やがて、頭も動かなくなり、ヴィメシュナイダーは1体に戻ろうという動きをしなくなった。
どうやら倒せたらしい、と俺達は顔を見合わせて、安堵の息を吐く。

そうだ、リオンはどうなったんだ、とリオン達のいる方に目を向けると、グレイスがリオンを起こして、背中を支えていた。
女神様の左右に闇の器と光の器が置かれていて、ぼんやりと輝いているのは変わらないが、その光は脈打つように強くなったり弱くなったりしている。
その代わり、リオンの周りを飛んでいた何かが無くなっていて、リオンは、まだ呼吸は荒いものの、さっきのように苦しんでいる様子ではなくなっていた。

女神様は俺達の方を見て微笑むと、

「リオンから器の力を抜き取りました、もう心配ありません」

と言った。
グレイスも、

「女神様が器の力を抜き取るのと並行して回復魔法をかけ続けましたから、すぐに動けるようになりますわ」

と力強く頷く。

「君達は……何なんだ。僕は君達を騙して、裏切ったのに、どうして助けてくれるんだよ……」

少しずつ呼吸が落ち着いてきたリオンは、俺達を見て心から訳が分からないという声色で問いかけてくる。
その理由は、ずっと伝えている。答えは1つしかない。

「仲間だと思ってる、って何度も言っただろう? 精霊族と人間族の間に生まれたことでリオンが味わってきた苦労や苦痛は、俺達が本当に理解することはできないけれど……リオンは良い奴だっていう確信は変わってないし、魔王になってほしくない。俺達の仲間になってほしいっていう気持ちも、変わってないんだ」
「ジーク……」
「私達、みんな、同じ気持ちよ。お願いだから、私達の言葉を受け止めて」
「イーリスも……君達は……本当に、とんでもないお人好し集団だ。君達に嘘を吐いたことも利用するつもりだったことも全部教えたのに……まだ、僕を仲間にするなんて言うんだから。しかも、僕を庇ってモンスターと戦ったり、僕のために魔力を使ったり……」
「しつこい、って嫌な気分になったなら、別の説得方法を考えるけど」
「は、はは、説得はするんだね」

思わず、といったように笑い声を上げたリオンに、俺は肩の力が抜けるのを感じた。

さっきまでの頑なな態度ではなくなって、俺達が語り掛ける言葉をきちんと受け止めているという手応えがある。

「リオンに届くまで何度でも説得するつもりだからな。俺達の仲間になろう、って」
「甘すぎるよ……君達がそんな風だから、僕は……」
「やれやれ、闇の器を貸してあげたというのに、何たる醜態でしょうねェ」

何か言いかけたリオンを邪魔するように、聞いたことのない声が響き渡った。

俺達が声のした方を見ると、そこにはモンスターではないが、人間にも見えない何者かが立っていた。
長い耳はウサギのもののように見えるが、二本足で立ち、頭よりも大きな帽子を被った姿は、人間のジェントルマンのようでもあり、どこかふざけている感じも受ける。
野獣族だろうか、と相手を観察しながら警戒していると、リオンが

「ラップ……!」

と反応した。

ラップ、と呼ばれたそいつは、リオンを見て、フッ、と嘲っているのが明らかな笑みを浮かべた。

「貴方の世界に対する憎悪は利用できる、と思っていたのですが……所詮は弱く愚かな人間族との混血に過ぎない存在だったようですねェ」
「何だと……っ」

侮辱されていきり立つリオンに、

「そんな怒った顔をされてもですねェ、貴方が混血なのも、愚かだったから異世界の英雄どもを倒せないのも、どれもこれも全部事実なんですから、仕方ありませんよねェ」
「僕は……まだ負けたわけじゃない!」
「フッ、騙して利用すべき相手と少し行動を共にしただけでもう気を許し、殺すことを躊躇するどころか助けられてしまうような情けない精霊族の出来損ないに、これ以上何ができると言うのです? 貴方は脅すだけ、彼らから離れていくように仕向けるだけ……魔王になったならば、彼らだけではなく何千、何万という人間族を滅ぼしていくのですよ? たった5人と均衡の女神さえ利用しきれない貴方はもう用済みです」

ラップはそう言うなり、すっと消えた。
いや、消えたんじゃない。
凄まじい速さで移動したと思うと、闇の器を奪い取った。

女神様が光の器を自分で抱えたおかげで、そちらは無事だったけれど、闇の器はラップの手に落ちてしまった。

「さて、これは返してもらいましょう」
「そ、そんな……僕は魔王に……」
「特別な力もない出来損ないが魔王になどなれるわけがない、魔王になれるアイテムなど与えられるはずもない。そんなことも分からないのですか?」
「最初から、僕を魔王にするつもりなんて、なかった?」
「当然しょう? 本当に愚かですね。貴方は用済み……何度も言わせないでくださいねェ?」

ラップは、たんたん、と地面を爪先で軽く叩く。
すると、召喚の魔法陣が浮かび上がった。

「ここで纏めて、全員始末してあげましょう」

魔法陣が光ったと思うと、巨大な人型のモンスターが現れる。
長い鼻に、人間の着るものとよく似た衣を纏い、手に大きな団扇を持っている。
「烏天狗か……」

背中に生えた羽根は大きく動いて、そのモンスターの巨体を浮かび上がらせる。
この空間が狭く、天井も低ければ、まだ戦いやすかったかもしれないが……ここは、ボス級のモンスターが動き回れるほどに広く、天井も高かった。

烏天狗が飛んで逃げたら、飛ぶ手段や遠距離系の技を持たないウォリアーの俺は攻撃を当てることができない。
それでも、烏天狗の攻撃を受け止めてガードするくらいは、と剣を構える。

リオンの顔は、蒼を通り越して真っ白で、呆然自失の状態だった。
「僕は……」

やがて、動揺が落ち着いたのか、リオンはゆっくりと自力で立ち上がる。

「僕は、ラップの言う通り、本当に愚かだった……自分の境遇を恨むあまりに、魔王になれば僕を虐げてきた者達に対する恨みを晴らせる、世界だって僕に平伏すと、そんな甘言に騙されて、魔王の手下と取引をして。村が襲撃されたのを見捨てて逃げて、君達を騙した。無意味だったんだ、全部、全部が……」

自分を責め続けるリオンを止めたくて、俺は

「そんなことはない!」

と強く否定する。

「俺はリオンに出会えて良かったって、何度でも言うぞ。少なくともそれは、無意味なことじゃない。俺は、自分の世界では、他の仲間を置いてけぼりにして前に出てばかりで……それで嫌われて、最後は自分が置き去りにされたんだ。でも、この世界に来て、そういうところを指摘してくれる、嫌わずに連携してくれる仲間ができて、リオンとも知り合えた。そこだけは、無意味だったなんて否定しないでくれ」
「そうよ、この世界に来たときは、異世界の人間が5人で見知らぬ世界を旅するなんて、上手くいくのかしらって心配だった。でも、リオンのおかげで遺跡まで行くことができたんだから、自分を責めるだけじゃなく、前を向いたらどうかしら」
「今からでも遅くねぇよ、俺達の本当の仲間になって、魔王を止めようぜ。どうしても自分を責めたいなら、魔王を封印するために戦うことで、償えないか?」
「わたくし達は、リオンさんの仲間として、苦しみを受け止め、これからどうしたら良いか一緒に考えていきたいですわ。異世界から来たわたくし達ですが、きっとリオンさんとは良いお友達になれると思いますの」
「っていうかねー、リオンがウンって頷くまで本当に説得を止めないから、もう諦めて仲間になっちゃいなよ☆ もちろんボクもリオンが魔王になるなんてヤだから邪魔するし!」

口々にリオンに思いの丈をぶつける俺達に、リオンはくしゃりと、泣いているような笑っているような妙な表情を見せた。

「ありがとう……君達は、心から信頼できる冒険者だ」
「リオン……!」

リオンの目に、しっかりと、意思の光が戻っているのが見える。
俺達を突き放そうとしたり、俺達が説得するのは器を奪うためだと思い込むような、刺々しさが無くなっていた。

「君達が僕を仲間だと言ってくれるなら、僕は、もう魔王になるなんて野望は捨てる。光の器を奪い返そうとも思わない」
「じゃあ、俺達と一緒に戦ってくれるか」
「もちろんだとも」

リオンは俺達をぐるりと見て、

「今までごめん、改めて……僕を仲間にしてほしい」

と言って深く頭を下げた。

「まぁ、オレらの結論は出てるけど、その話は後にしようぜ」

とマキアがリオンの背を叩く。

「え?」
「烏天狗が落ちてくる、構えねぇとな」

上を見れば、天井近くまでゆっくりと飛び上がっていた烏天狗が、落下の体勢に入ったのが見えた。

俺達はそれぞれ武器を構えて烏天狗の落下に備える。

「女神様、光の器を絶対に離さないでいてくれ!」
「ええ、もちろんです、しっかりと抱き締めております」

女神様の腕に光の器があるのを確認すると、俺は烏天狗の落ちてくる軌道をじっと見つめる。

最初の落下は、全員が走って避け、落下地点に向かって一斉に技を放つ。
俺も気合を込めたエアスライドを放ったが……団扇で弾き飛ばされてしまった。

烏天狗は再び俺達の手の届かないところに飛んでいく。

「6人中4人が近距離戦闘向き……これは、早く決着をつけないと、こちらばかりが疲弊するね」
「ああ、グレイスとベルの能力頼りじゃ、魔力切れを起こしたときにどうにもできなくなる」
「じゃあ、羽根を切っちまえば良いんじゃねえか?」
「マキア、そう簡単に言うけど、飛んで逃げられちゃうんじゃないの?」
「そこはほら、前衛組で分かれて、片方は攻撃、片方は羽根切りに専念、で何とか」
「わたくし達はどうしましょう?」
「グレイスとベルは、烏天狗が飛んで逃げようとしたら頭辺りを狙って攻撃してくれりゃいい。それだけでヤツは飛ぶのを躊躇するはずだ。でも、最後のとどめを刺すまで魔力切れには気を付けてな」
「はぁい!」

簡単に作戦を立て終えたのを見計らったように、烏天狗が落ちてくる。
俺達はさっと逃げてバラバラに分かれた。
どのように組むか相談する時間はなかったのに、俺は自然とリオンと組んで、烏天狗に攻撃を始めていた。

「この……っ!」
「逃がさないよ!」

団扇で跳ね返されたり、杖で逆に攻撃を受けかけるが、俺達が攻撃を受けそうになるタイミングでグレイスとベルが魔法とエレメントで援護してくれる。

頭を狙われると、飛び上がったときに当たるという恐怖を感じるのか、烏天狗は俺達の手の届く範囲から逃げ去ることができなくなっていた。

「はあああ!」
「そりゃっ!」

イーリスとマキアが両側から回り込んで羽根を狙う。
烏天狗はくるくると回るようにして逃げるが、後ろを向けば俺とリオンの攻撃が当たり、上に行くことはできず、と完全に囲まれている状態で。

マキアが先に槍で羽根を貫き、バランスを崩したところでイーリスの剣が羽根を切り落とす。

羽根でバランスを取っていた烏天狗は、それを保つことができなくなり、床に倒れた。
ずん、と地響きがする中、俺達はこの機会を逃すまいと再び全力で攻撃を仕掛ける。

立ち上がる間もなく、烏天狗は動かなくなった。

「ふぅむ……ナルホド、均衡の女神が呼び寄せたという冒険者ども、ただの雑魚ではないようですねェ」

俺達の戦う様子を手も出さずに眺めていたラップは、にまにまと笑いながらそう言った。

「ラップ、闇の器をこちらに渡せ」
「そうは参りませんヨ、これは魔王様の元にお戻ししなくては……せっかくですから光の器も頂いて行こうかと思いましたが……」

ちらりと女神様の方を見るラップに、俺達はいつでもラップを阻止できるように身構える。
むしろ、こちらから闇の器を奪い返せないかと、じり、と近づくが、ラップはそれを察知してぴょんと後ろに下がって間合いを広げてしまった。

「5人……イエ、出来損ないも含めて6人ですか。それは流石に分が悪い。今日のところは、闇の器だけで良しとしておきましょう」

そして、ラップの姿が消える。いや、消えるような速さで逃げていった。

「ごめん、女神様、光の器は守りきれたけど、闇の器は取り戻せなかった……」
「いえ、光の器だけでもこちらの手に残ったのは、皆さんのおかげです……本当にありがとうございます。そしてリオンも……よく、魔王の誘惑を振り切ってくださいました」
「いや、僕はもう、一度、誘惑に負けてしまった。でも、もう二度と負けないと誓うよ」

リオンの言葉に、女神様は嬉しそうに微笑む。
そして

「光の器はここに封じておきましょう。いつか、闇の器と共に、正しく世界に均衡の力をもたらす日まで」

と言って右手を高く上げた。
すると、地面の中から生えるように、石の棺が飛び出してくる。
女神様がその中に光の器を入れると、棺の蓋が勝手に閉まった。

「さて……リオン」
「うん」
「俺達は単独でモンスターに勝てるほど強くない。だから、リオンを守ってやることもできない。むしろ、リオンの力を頼ると思う。それで良ければ、これからも仲間として一緒に戦ってほしい」
「うん、こちらこそ、今までのことを償うつもりで……いや、君達の仲間として恥じない働きをしてみせる」

俺とリオンはぐっと握手をする。
その上に、イーリス、マキア、グレイス、ベルと手を重ねていって、気が付けば全員で円陣を組んでいた。
最後に女神様が

「それでは、次は闇の器を求めて、ラップを追う旅に参りましょう。皆さん、どうか、これからもお力をお貸しください」

と告げるのに、俺達は力強く頷いた。

闇の器を手に入れて、それで魔王に女神様が立ち向かえるようになるのか、魔王を封印できるのか、それとも魔王は更に何か力を隠しているのか。
それはまだ分からないけれど、まずはこの世界に平和を取り戻すため、改めて仲間となったリオンを加えて、俺達は新たな旅に出発するのだった。

第一部 完

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